ミャンマー
コミュニケーションの風景

「ミャンマーの人のコミュニケーションスタイル」

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コミュニケーションの風景

トリビア〜ミャンマー発豆知識〜

ミャンマーの人々は、一般的に直接的な表現を避ける傾向があることは日本人と似ています。

例えば、賛成や反対をはっきり言うのではなく、「考えてみます」や「まあ、そうですね」といった曖昧な表現を使うことがあります。また、自分の意見が他の人と対立しているとき、主張するのが苦手です。さらに、誘われたときに行けないのにきっぱり断るのが難しく、曖昧な返事をしてしまうことがあり、その結果、相手に迷惑をかけることもあります。何かを頼む際にも、直接「お願い」と言うのではなく、「もし可能であれば」といったように遠回しに伝えることが多いです。

敬意の表し方〜日本との違いや特徴〜


年上や上司に対しては特に敬意を払うことが重要です。しかし、日本とミャンマーでは、文化や習慣が異なるため、ミャンマーの方が敬意を表して取った態度や言動が、日本では誤解を招くことがあります。特に、以下の3つの点について注意が必要です。

1. 「先生」と呼ぶ習慣

ミャンマーでは、尊敬する相手を「先生」と呼ぶ習慣があります。たとえその相手が教師ではなくても、この敬称を使うことがあります。しかし、日本では、このような呼び方が相手にとって違和感や戸惑いを与えることがあります。

2. 腕組みの姿勢
ミャンマーの学校では、先生の話を聞く際に腕を組む姿勢が推奨されることがあります。このため、職場でも上司の話を聞くときに同じ姿勢を取る人がいますが、日本では腕組みが威圧的または無関心に見える場合があり、誤解を生むことがあります。

3. 返事の繰り返し

ミャンマーでは、相手に対して丁寧さを強調するために「はい」を複数回繰り返すことがあります。「はい、はい」といった返事は丁寧な態度を示す意図がありますが、日本では1回の返事で十分であり、繰り返しは違和感を与える場合があります。

ミャンマーの方と一緒に働く際には、これらの点について事前に理解を深め、適切な対応を指導することが大切ですので、来日したミャンマーの方にぜひ教えていただくとより良い関係構築ができると思います。

◎役職に応じた適切な敬称を使うこと  

◎上司の話を聞く際には腕を組まないこと  

◎返事は「はい」を1回だけ言うこと  

相互理解を深めることで、より良い職場関係を築くようにしていくことで、お互いにとって幸せな毎日を過ごせますように。